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令和4年度7月

「日本三大祭り 大阪「天神祭」でパワハラトラブル

意にそわない役員を謹慎処分にし、運営スタッフを恫喝したことも……
元暴力団幹部が祭りを仕切るようになり、退職者が続出

「日本三大祭り」の一つ「天神祭」の主要行事「陸渡御(りくとぎょ)」が、7月25日、コロナ禍前の’19年以来3年ぶりに実施された。

「天神祭」は、例年100万人を超える来場者が訪れる一大行事で、主催する『大阪天満宮』は「天神さん」と呼ばれ親しまれている。だが、そんな伝統ある神事の裏で、あるトラブルが起きていたことが明らかになった。

約100隻の船団が大川(旧淀川)を行き交う「船渡御」と、名物の約5000発の奉納花火は、今年も中止となった

「今の組織は異常です。こんな状況、長い歴史の中でも聞いたことがない」

そう語るのは、「天神祭」に長く携わってきた関係者である。異常事態とはいったいどういうことか。

「ここ数年で役員4人を含む多くの関係者が『天神祭』を去り、現場は混乱に陥っています。その原因となっているのが、『太鼓中』の幹事長を務めるX氏の組織の私物化、そしてパワハラです。『太鼓中』は800人のスタッフを抱える天満宮直轄の組織で、『天神祭』の運営を行うのが役割。『太鼓中』のトップは総代と言われるポジションですが、実質的に祭りを取り仕切っているのはナンバー2である幹事長のX氏です」

関係者が「X氏のパワハラぶりが顕在化し始めた」と口をそろえるのは、前回の祭り当日の’19年7月25日。「天神祭」の運営スタッフがその恐怖を振り返る。

「祭りの終盤、現場でささいなトラブルが起こりました。運営のために動き回っていた中堅メンバーが幹部の邪魔をしてしまったという、ホントにちょっとしたことだと聞いています。しかし、そこに駆けつけてきた当時『太鼓中』副幹事長だったX氏が大激怒。X氏は多くの関係者がいる前で、そのメンバーと彼の上司にあたる役員に『ケジメとらんかい!』と詰めよった。X氏に押し切られる形で、メンバーの1人は理不尽な謹慎処分を下され、役員は祭りへの参加を辞退せざるを得なくなりました。X氏が恫喝した場所は、よりによって神様がいる天満宮の境内でした」

X氏はその後、昨年4月に『太鼓中』の幹事長に"昇進"した。だが、実はその裏でも騒動が起きていたという。別の「天神祭」関係者が証言する。

「昨年1月に『太鼓中』総代が亡くなり、新総代を決める運びとなりました。その役員会で、X氏は『新総代にA氏を推薦したい。A氏の着任は天満宮からの要望』と言い出した。しかし、天満宮が『太鼓中』の総代に口を出すなんてことはありえないんです。そこで、2人の役員が『本当に天満宮の指名なのか』と反論し、確認のために天満宮まで出向きました」

しかし、再度開かれた役員会でX氏から飛び出したのは耳を疑う言葉だった。

「X氏は突然『確認に行った役員を謹慎処分にすべき』と言い出したのです。当人たちが反発すると、X氏は『お前ら潰したろうか』と恫喝。結局、2人には5年間の謹慎処分が下され、『天神祭』への参加も禁止となりました。また、2人の処分に納得がいかなかった役員2名も祭りへの参加を辞退しています。その後、新総代にA氏、新幹事長にX氏が着任しました」(同前)

なぜ、X氏の横暴がまかり通るのか。

「実はX氏は、過去に中国地方の有名暴力団で大同会の幹部を務めていた人物なんです。その経歴にみんな怯えている。『元暴力団幹部が幹事長を務めるのがふさわしいのか』と会議で発言した役員もいましたが、その人も祭りを去ってしまった。もはやX氏に面と向かって逆らえる人はおらず、今年の祭りは完全な独裁体制のもと行われたと聞いています」(同前)

パワハラ騒動の真偽を確かめるべく、FRIDAYはX氏に直撃したが、「弁護士から連絡させる」と答えるのみだった(その後、弁護士も期限までに回答せず)。X氏の上司にあたる総代のA氏に電話取材すると、X氏が暴力団に所属していたことを認めたが、その他の質問には答えなかった。

一方、祭りを主催する『大阪天満宮』は、次のように回答した。

「『太鼓中』役員の謹慎処分については関与しておりません。また天満宮が『太鼓中』の総代を指名した事実はありません。(X氏の恫喝行為については)存じあげません。(X氏の経歴について)存じあげませんが、’17年に暴力団排除規定を設けており、『太鼓中』もそちらに従っていると理解しております」

健全な「天神祭」が戻ってくればいいが……。










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