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平成33年度12月

ペット保護団体オーナーの不動産売買詐欺疑惑

この話が最初に本紙に持ち込まれた時には、報じることに戸惑いがあった。
ペット保護団体と、犬・猫を保護しているそのビル(地下1階地上6階建て)の持ち主とトラブルになっていて、ビルの持ち主がペット保護団体に同ビルから出て行ってもらいたいといっている案件――そういう話で、その程度のトラブルを記事にして、結果、何の罪もない保護されている犬・猫が同ビルを追い出されてしまったらとんでもないと思ったからだ。
だが、詳しく話を聞いてみると、このビルの前の所有者はそのペット保護団体オーナーで、ビルを売る際、そこの犬・猫は立ち退くという条件などがあったからこそ現ビル所有者は購入を決めたのに、約束を破って立ち退かない。それでも現所有者は「犬・猫に罪はない」と我慢していたが、すでに購入してから2年以上経過。
その間、何度も約束通りの退去を頼みに行ったら、嫌がらせでペット保護として使用している階以外に糞尿を撒かれるなどし、他のテナントが退去。かといって、ペット保護団体側が毎月払って来る家賃名目らしい振込は地下、2階、5階の3フロアも占有しながらわずか10万円のみと。
 有体にいえば、騙してビルを売りつけて大金をせしめながら、その後も居座り続けているわけで、その実態はペット保護団体とビル所有者のトラブルというより、不動産売買詐欺(不法占有)疑惑で、しかも現所有者の「犬・猫に罪はない」と2年以上も強制退去の実行を躊躇させていることを思えば何とも悪質と思わないわけにはいかないからだ。
このトラブルになっているビルとは、JR和歌山駅から1q圏内。すぐ横がアーケード商店街で、場外馬券場もあるという同市一等地に位置する。そして疑惑のペット保護団体とは「ワンダブル二度目の命」(和歌山市)というNPO法人。2014年5月に設立され、実際に同団体を運営しているのは登記されている理事ではなく、「吉田起代子」という別人だ。

 関係者の話や書類関係を検討すると、事の経緯は以下の通り。
このトラブルになっているビルは、そもそも2011年9月に吉田氏の姉の夫が購入した。
そして前出のように14年5月にワンダブルが設立され、親族という関係などから同ビルの地下、2階、5階の3フロアをワンダブルが使い出した。その際、家賃は相場の実に5分の1ともいわれる月10万円になった。
不動産登記を見ると、同ビルは19年10月、現所有者J社(大阪市阿倍野区)に売却された。
上左に掲げた写真のように、この不動産売買に当たっては、ワンダブルとの賃借契約は終了し、その明け渡しはJ社が同ビルを購入した同月末、すなわち19年10月31日までに明け渡すという特約条項が付いていた。
また、その売買契約をJ社が結んだ相手は、前出の吉田氏の姉の夫個人ではなく、「ドリームフーズ」(和歌山市)という経営コンサルなどを行う会社(上右写真)で、その代表は吉田氏自身。
売買契約を結んだのは19年9月で、その仲介をした宅地建物取引業者は「ドリームコーポレーション」(和歌山市)で、その代表も吉田氏自身だった。
ちなみに、NPO法人ワンダブルの所在地はトラブルになっているビルではなく、ドリームコーポレーションと同住所。前出・ドリームフーズもそう。
なぜ、登記上出て来ないドリームフーズが売り手になっているのか不明だが、個人より法人の売却にした方が節税になるからとの見方もある。なお、J社の購入価格は7800万円(同ビルは1974年10月新築。土地面積は約225坪)。
 繰り返すが、J社側が何度吉田氏に退去を要請しても聞き入れず、逆に嫌がらせで糞尿を放置したり、ゴミを階段に長期間放置(消防法でビル所有側に罰則規定あり)され、他の入居者にまで迷惑がかかるようになりクリニックや税理士事務所が出ていくという被害もJ社は被っているという。
こうしたなか、J社側もいよいよ意を決して法的手続きをするなかで、吉田氏側が様々な法律違反を他にも犯している模様であることが判明したという。
「動物保護法による届け出がない。賃借契約外の鍵を所有し返さない。売買契約時、クリニックは5000万円の保証金を入れており、例え退去しても2000万円は残るといっていたが虚偽話でした。また、先日保健所からの聞き取りが会った際、吉田氏は『後、1年契約があります。春を目処に移転します』と虚偽のことを告げていることもわかりました。吉田氏自身、仲介しておきながら退去しないのですから詐欺ないし宅建業法違反の可能性もあります」(関係者)
こんな者が、実質ペット保護をしていることはペットにとって実に不幸だし、またぺットを保護する資格がそもそもないと言わざるを得ないのではないか。何とかここのペットが路頭に迷わないで済む打開策はないものだろうか?










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